早川勝二 Katsuji Hayakawa

京の刻

早川勝二 Katsuji Hayakawa

CUTOUT solo Exhibishion

八坂一丁目の玄関
yasaka1choume
275×275(mm)

ある人がユトリロに尋ねた。

「もし、パリに二度と帰って来れないなら何を持ってパリを去るか?」

それに対してユトリロは「漆喰のかけらを持っていく」と答えたそうだ。

目が記憶し、手が覚えている…・建物の壁や質感を…・

「この町に育てられた」

この中に私がいる

花見小路 hanakouji
290 x 280 (mm)

ある時作家は。
筆では描き切れない町の存在感、空気、貴、時を見つけられるようになった。

京の町 kyo no machi
530×300(mm)

町の変化は激しいが、それでも通りに懐かしい店が佇み、
格子戸の奥に顔見知りの職人が暮らす。

作家は、、
その一つ一つを自分の手の内で
“刻み取り”
確かめたかった、、

三年坂 sannenzaka
390×390(mm)

プロフィール

1942年 京都市生まれ
デザインを平野胤男氏(一系会)に師事
洋画を桑田道夫氏(新製作協会)に師事
日本図案家協会展商工会議所会長賞受賞
国際花と緑の博覧会に出品
京都染織デザイナー協会記念展 金賞受賞
ニューヨーク市FIT「CCC日本海外展」出品入賞

現在
社団法人日本図案家協会会員
一系会会員 京都染織デザイナー協会会員
凛の会結成会員

CUT OUT (切り絵)

切り絵(きりえ)は、白黒に染め分けた下絵を黒い紙に固定し、不要な部分を切り抜いて絵を作り上げていく絵画手法の一つ。一般的な認知度の高い手法ではないが、白と黒のコントラストの妙や、刃物の切り口による独特の造詣が味わい深い。

切り絵は中国を起源とするお守りであり、日本でも古より神様の儀式に使われ、今も飛騨高山などでは奈良時代以来と伝えられる伝統的な様式が残っている。その後は染物師が使う染の型紙として発達した。現在中国の上海で行われている伝統的切り紙(きりがみ)は上海で内山書店を経営していた内山完造が日本から伝えた物である。

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